歯磨き剤について学ぼう:10回目 知覚過敏予防 

2019年 3月 25日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『歯磨き剤について学ぼう:10回目 知覚過敏予防 』になります。
だいぶこのシリーズも長くなりました。
本日も前回の続きで知覚過敏(ちかくかびん)です。
「知覚過敏症」とは、
歯の表面の「エナメル質」の内側にある
「象牙質」が露出してしまうことで
一過性の痛みを生じることです。
(上記以外でも知覚過敏が起こることもあります。詳細は今後このブログで解説します)
ここまでに3回に分けて知覚過敏について解説してきました。
過去の知覚過敏については過去のブログをご覧下さい。
知覚過敏は、本来 歯の表面にある白い部分のエナメル質の内側にある象牙質が露出することでしみたり 等の一過性(一時的)な痛みを生じます。
この本来 エナメル質の内側にあり、見えない象牙質が露出して見えてくることとして
歯肉退縮があることを過去3回に分けてブログで解説しました。
そして歯肉が退縮する原因には以下のようであることを解説しました。
歯肉が退縮する原因
1.歯ぎしり
2.過度な歯磨きの圧力
3.歯周病
4.加齢
さて本日は、知覚過敏を起こす他の原因について解説します。
知覚過敏の原因
1.歯肉退縮(歯周病、歯ぎしり、過度な歯磨きの圧力、加齢 等)
2.破折、亀裂
3.治療した歯の詰め物等の隙間
4.ホワイトニング
1番目については、前回までに解説してきました。
本日はまず3番目の治療した歯の詰め物等の隙間が原因の知覚過敏について解説します。
虫歯 等の治療で歯に詰め物 や 被せ物を行うことがあります。
当然こうした被せ物は、接着剤でつけるのですが、
詰め物と歯が全く隙間がないわけではありません。
わずかな隙間は必ずできてしまいます。
どんなに精巧に作成された詰め物 や 被せ物であっても僅かには、
隙間はあります。
この隙間は数ミクロンから数十ミクロンです。
1ミクロンは、1ミリの1/1000です。
数ミクロンから数十ミクロンなんて通常は目で見える程ではありません。
詰め物 や 被せ物には、この僅かな隙間が必ずあります。
そして、金属製の詰め物の場合、セメントと言う材料で
この隙間を埋めてくっつけます。
金属製の詰め物 や 被せ物と
削った歯との隙間が0(全くない)ということはありえないことです。
金属製の詰め物 や 被せ物 と 歯の隙間が全くなければ
詰め物 や 被せ物は入らないですからね。
もちろん隙間が全くなければ
セメントも入らないですしね。
この隙間ですが、
金属製の詰め物 や 被せ物 の場合、
先ほども説明いたしましたが、
セメントが入り埋めます。
しかし、このセメントですが、
やはり期間の経過とともに劣化します。
以下は、金属製の詰め物の使用耐久年数の研究報告です。
簡単に言えば、
金属製の詰め物 や 被せ物 が何年くらい保つのかと言う報告です。

被せ物の種類によっても違いますが、
5年〜7年で金属製の詰め物 や 被せ物 は
取れたり、
虫歯になったりして
作り変えることになるのです。
その原因の一つがここまで説明してきました
金属と歯の隙間です。
隙間が全く存在しないということはありません。
金属と歯の隙間を埋めるのがセメントです。
しかし、このセメントは劣化とともに崩壊し、
溶け出してしまいます。
セメントが溶け出すと
当然のことながら隙間ができてしまいます。
虫歯細菌の大きさは約1ミクロン程度です。
歯と金属との隙間は数ミクロンから数十ミクロンですから
虫歯菌にとっては、歯と金属との隙間は非常に大きなものです。
この隙間から細菌が入り込み虫歯になります。
今回のテーマは、虫歯の話ではなく、
知覚過敏です。
歯と金属との隙間があることで
この隙間からの刺激で冷たい等の症状が起こることがあります。
これが知覚過敏の原因である
治療した歯の詰め物等の隙間ということになるのです。
知覚過敏の原因
1.歯肉退縮(歯周病、歯ぎしり、過度な歯磨きの圧力、加齢 等)
2.破折、亀裂
3.治療した歯の詰め物等の隙間
4.ホワイトニング
もう一つの知覚過敏の原因の説明をします。
ホワイトニングによる知覚過敏です。
今までホワイトニングを行った方の中には、
知覚過敏が起こった方も多くいらっしゃると思います。
歯科医院で行う歯を白くする薬を使用したホワイトニングでは、
時々ホワイトニング後にしみることが起こります。
もし、ホワイトニング中に知覚過敏が生じた場合には、
すぐにホワイトニングを中断し、
歯科医師による適切な処置を受けることが必要です。
またホワイトニングによる知覚過敏は気になるが、
どうしても歯を白くしたいという方は、
歯科医院で行うオフィスホワイトニングではなく、
ご自宅で行うホームホワイトニングに変更することも一つの方法です。
これは、オフィスホワイトニングで使用する薬剤の濃度は高く(強く)、
ホームホワイトニングの方が濃度が低い(弱い)ので
ホームホワイトニングの方がしみる可能性が低くなります。
ホワイトニングを受けられている方でしみるのが気になる方は、
歯科医院でご相談下さい。
次回は、知覚過敏の実際の対応(治療、歯磨剤)について解説します。
知覚過敏の最終回です。

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