噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖)
2019年 5月20日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖)』になります。
上下顎の歯が接触する時間は、1日の中で20分以下と言われています。
通常 上下顎の歯が接触するのは、
物を噛む時(咀嚼:そしゃく)と
飲み込む時(嚥下:えんげ) 、
会話時 等 に
瞬間的に触れるだけなのです。
それ以外の時間帯では、
上下顎の歯が触れることは基本的にありません。
しかし、
上記以外でも上下顎の歯が接触することがある場合があります。
その一つが 噛みしめ や 歯ぎしり 等の習癖です。
また、
本を読んだり、
パソコン 等 下を向く動作が多い方では、
上下顎の歯が自然に接触する機会が多くあります。
他にも
スポーツ、
車の運転、
料理、
洗髪、
「黙って集中して作業する行為」や
趣味に没頭する時
等でも歯を接触させる機会があります。
さらに 緊張状態が続く方では、
日常から歯を接触させる行為が続くことがあります。
上下顎の歯が触れない状態を「安静位」と言います。
本来 咀嚼時、嚥下時、会話 等で上下顎が瞬間的に触れる以外には、
この「安静位」を保つことが重要です。
つまり
普通に唇を閉じると
上下の歯は触れないのが通常です。
「みなさん 正面を真っ直ぐに見て 唇を閉じて下さい」
「上下の歯は触れていますか?」
「それとも歯は離れていますか?」
離れていることが正常です。
唇を閉じた状態で
上下の歯が触れている方は問題があるのです。
こうした方は、以下で説明する
TCHの可能性が高いです。
例え 強く噛んでいなくても
上下顎の歯が触れると 口を閉じる筋肉(閉口筋)は働きます。
上下顎の歯が触れている間は、筋肉が働き続けるのです。
こうした歯の接触時間が長くなれば、なるほど筋肉は疲労してきます。
また、口を閉じる筋肉(閉口筋)が働くと、
顎の関節は上方に押さえつけられるので、関節の血流循環が悪くなります。
(顎関節症の原因の一つになる)
このことを例えると
正座を長時間すると足がしびれることと同じようなことが起こっているのです。
こうした無意識中の歯の接触を
「T C H (Tooth Contacting Habit):歯列接触癖」と言います。
これは、東京医科歯科大学の木野先生らのグループが発表したことです。
東京医科歯科大学の顎関節治療部は、
顎関節症で悩む患者さんが年間2.000人以上来院する世界でも有数の顎関節治療医療機関であり、
長年の臨床研究から 多くの顎関節症状のある方にT C Hの改善治療を行った結果、
非常に高い効果があったことが実証されています。
また、T C Hが生じると
顎関節部に問題が起こるだけでなく、
歯は摩耗(歯がすり減る)し、
知覚過敏症が起こったり、
歯自体にダメージが加わりダメ(咬合性外傷)になったり、
神経のない歯では折れる(歯根破折)ことが起こりやすくなります。
次回もTCHの続きを解説します。
お楽しみに!
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