歯周病は治るのか?

2019年12月16日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『歯周病は治るのか?』になります。
中程度までの歯周病であれば、改善する可能性が高いです。
重度の歯周病であっても改善する可能性もあります。
しかし、治らない歯周病があるもの事実です。
例えば、
癌(ガン)という病気の治るかを考えた場合、
癌が100%治ると思っていらっしゃる方はいないと思います。
多くの方は、
癌が治るかどうかについて
専門家でなくても
初期の癌であれば治る可能性が高く、
進行した末期ガンであれば、治りにくいと思っていられるでしょう。
多くの病気は、
早期発見、早期治療で治る可能性が高まります。
歯周病も同じです。
先に説明しましたように
初期の歯周病であれば十分治る可能性が高いです。
しかし、本当に進行した歯周病の場合には、
私のような歯周病専門医であっても治すことが難しいケースもあります。
そのため、
少しでも早く治療を開始することが重要です。
そこで疑問となるのが
軽度の歯周病
中程度の歯周病
重度の歯周病
の違いです。
本日からこうした話をしていきたいと思います。
まず、歯周病について理解をしていただくために必要な知識が、
歯周病は、歯周病細菌による感染症ということです。
歯周病細菌と言っても
口腔内には数百種類の細菌がいます。
その中でも悪性度の高い歯周病細菌がいます。
こうした歯周病細菌については、
このブログでもよく解説する内容です。
どのような歯周病細菌が存在しているのかは、
個人差が非常に大きいです。
さほど問題が生じにくい細菌もいれば、
非常に歯周病の進行を早める細菌もいます。
悪性度の高い歯周病細菌が多く存在する方の場合には、
その進行も早く、
再発率も高いです。
歯周病ハイリスクと言えます。
こうした歯周病細菌の種類を調べることも可能です。
細菌のDNAを調べることで
どのような種類の歯周病細菌が患者様の口腔内に存在するのかを
判断することが可能です。
歯周病細菌検査をご希望される場合には、
担当歯科医師にご相談下さい。
悪性度の高い歯周病細菌が多量に検出される場合には、
重度歯周病と言えます。
軽度の歯周病
中程度の歯周病
重度の歯周病
を判断するためには、
歯周病細菌検査以外にも様々な方法があります。
もっとも基本的な検査として、
歯周ポケット検査があります。
歯周ポケットとは、
歯と歯肉の境目にある溝のことです。
このブログでもよく出てくる言葉です。
大船駅 歯医者 歯周病
この歯周ポケットの中に
以下の図のように
プローブと言われる1ミリ間隔のメモリがついた棒状の器具を挿入します。
大船駅 歯医者 歯周病
この深さが
1〜3ミリ程度であれば、歯周病にさほど問題はありません。
4〜6ミリ以上になると中程度歯周病に分類されます。
7ミリ以上になると重度歯周病と言えます。
しかし、歯周ポケットの深さだけで
歯周病の進行状態を決めるわけではありません。
歯周病の進行程度にもっとも大きく影響しているのが
歯の根を支えている骨の量です。
歯周ポケットが深くなると
細菌が繁殖していきます。
歯周病細菌は、
歯肉を腫らします。
さらに進行すると
骨が溶けるのです。
大船駅 歯医者 歯周病
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この骨吸収がどの程度進行しているかが、歯を残せる大きなポイントになります。
ただし、骨の吸収だけで、治る基準 や 抜歯の基準 を正確に決めることは非常に難しいことです。
この理由として、歯周病は、生活習慣病であり、さまざまな要因から成り立っているからです。
歯周病の原因は、
歯周病細菌
歯磨きが適切にできていない
噛み合わせ(歯ぎしりを含む)
喫煙
食生活、運動、飲酒、睡眠、ストレス…
等です。
そのため、単に骨の吸収があるからダメ(抜歯)ということではありません。
中程度以下の歯周病で、骨吸収がさほど少なくても、
歯磨きができていない、
歯ぎしりが強い、
噛み合わせが悪い、
喫煙している
ということが重なっている患者様では、
治らない可能性が高くなります。
逆に骨吸収がある程度ある 重度歯周病でも
今後 徹底して歯磨きをきちんと行うことができる
喫煙や生活習慣が適切である
等も問題がなければ、
治る可能性も十分あります。
次回もこの続きになります。

クリックでの応援よろしくお願い致します
歯周病再生治療(エムドゲイン法)無料
オールセラミック無料
のお知らせ(臨床研究ご協力のお願い)です。
現在 当院では中程度以上の歯周病の臨床研究を行っています。
ご協力いただいた方には、
歯周病再生治療(エムドゲイン法)を5歯分を無料
もしくは、
オールセラミック治療を5歯分無料
とさせていただきます。
詳細は以下をご覧になって下さい。
【研究テーマ】
歯周病と糖尿病の関連性についての臨床研究
【本研究の目的及び意義】
糖尿病患者さまにおいては歯周病が高い頻度で発症することが知られており、
新たな合併症に加えられています。
一方で、歯周病の治療が糖尿病をどの程度に改善させるかついては様々な報告があり、
見解が一致していません。
そこで本研究では、中等度~重度の慢性歯周炎患者さまにおける糖尿病血液検査(HbA1c / 空腹時血糖値) 等を検査し、その分布を調べます。
さらに歯周治療を行うことで、それら検査値がどのように変化するかも調べます。
この研究で得られる結果は、歯周病と糖尿病の関係だけでなく、
歯周病の治療を行うことが全身におよぼす影響についても示し、重要なデータとなることが期待されます。
以下の項目を調べます。
【主要検査項目】
血液検査 (以下の検査において指尖から数滴適度の血液採取を行う)
以下の検査を2回実施します。
1回目:歯周病治療開始前(歯周病治療は8〜12週間で終了予定)
2回目:歯周病治療後(歯周病治療後10〜12週後に検査)
1. 血液検査(HbA1c*:ヘモグロビンエーワンシー)
大船駅 歯医者 歯周病
2. 空腹時血糖値
基準値 110~125mg/dl未満
検査時には、朝食は取らずに ご来院いただき、午前中に測定させて
いただきます。
3.高感度CRP
*CRPは血液中にあるタンパク質の一つで、炎症があるとその重症度に応
じて濃度が高くなることから 炎症の診断や治療の改善効果をみるため
に行われる検査です。
【副次的評価項目】
・唾液検査(虫歯菌、酸性度、緩衝能、白血球、タンパク質、アンモニア)
洗口用水によりすすいだ液から検査
・歯周病検査(歯周ポケット検査、Bleeding on probing, Clinical Attachment level,
プラーク指数, 歯肉炎指数, 歯の動揺度 )
・BMI :BMI(Body Mass Index)は、ボディマス指数とも呼ばれ、体重と
身長の関係から算出される肥満度を示す体格指数です。

【研究に参加する患者様のメリット】
1. 患者様ご自身の健康状態(血糖値検査、唾液検査は無料)を把握することができる。
2. 歯周組織再生治療(エムドゲイン法)を最大5部位無料で行える(通常1部位5万円)
3. もしくはオールセラミック治療が最大で5部位無料で行える(通常1歯5万円)
*2. もしくは 3. を合わせて5部位(合計25万円)まで可能。
*上記以外の歯周病の治療等 通常の保険費用はかかります。
【研究参加条件】
1. 中程度以上の歯周病の方
(5ミリ以上の歯周ポケットが全体の30%以上ある場合です。
歯周病検査後にご説明させていただきます。)
2. 20歯以上の残存歯がある方(抜歯後の残存歯数が20歯以上)
(親知らずを除く歯は全て揃っている場合28歯あります。つまり9歯以上の欠損がある方は本研究の対象外となります)
3. この研究内容に同意していただける方
以下の方はご参加できません。
・ 現在糖尿病治療を受けられている方
・ 過去6ヵ月以内に歯周病治療を受けている方
・ 過去3ヵ月以内に抗菌薬または抗炎症薬を投与されている方
・ 重篤な全身疾患に罹患している方
・ 喫煙者
【募集人数】
30名(募集定員になりしだり終了いたします)
ご希望の方は、担当歯科医師にお知らせ下さい。
またご予約は、インターネットオンラン予約
インターネット・オンライン予約休診日でも24時間 オンラインで予約可能
もしくは
電話(045-891-3334)でお願いいたします。
*インターネットオンライン予約は担当医は指定できません。
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