歯周病細菌検査(リアルタイムPCR法)の必要性

2020年 2月24日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
最近の歯周病ブログは、
COVIDー19(新型コロナウイルス感染症)の流行によって話題になっているPCR検査の話をしてきました。
当医院でも行なっているPCR検査ですが、
COVIDー19(新型コロナウイルス感染症)を歯周病調べることはできません。
歯周病細菌を調べることは可能です。
それでは、歯周病細菌を調べる目的は何でしょうか?
そもそも歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
人は生まれた時点では、歯周病細菌を持っていません。
どこからか感染します。
早い時期では、小学校低学年の頃に感染する人もいます。
歯周病細菌といっても非常に多くの種類が存在しています。
このブログでもよく解説していますが、
現在歯周病細菌として最も注意が必要な細菌は、以下の5種類です。
1. A.a.菌
2. P.g.菌
3. T.f.菌
4. T.d.菌
5. P.i.菌
です。
特に
P.g.菌 、T.f.菌 、T.d.菌の3菌種は、
Red Complex(レッドコンプレックス)と言われ、
歯周病に強い関連があります。
少し前のブログでも解説しましたように
PCR検査は、生物が持っているDNA(遺伝情報)を増幅させる方法です。
当医院で行なっている
リアルタイムPCR法は、さらに進化した検査方法であり、
DNAのも測定することができます。
歯周病といっても
感染している細菌の種類や量には違いがあります。
感染している細菌の種類や量によって
抗菌薬を使用した歯周病治療が適しているのかということの判断もできます。
また
歯周病治療に細菌検査(リアルタイムPCR法)を行い、
治療にも細菌検査(リアルタイムPCR法)を行い、
可能であれば、メインテナンスでも細菌検査(リアルタイムPCR法)を行うことで
治療によってどれだけ細菌数が減ったかがわかるだけでなく、
減少した歯周病細菌が再繁殖していないかの判定もできます。
そうしたことで歯周病のリスクを数値的に判断することが可能になります。
歯周病の検査として、必ず行うこととして、
歯周ポケット検査 というのがあります。
この検査は、必ず行う検査であり、
歯周病の進行程度がわかります。
他にも
レントゲン撮影検査も必ず行います。
レントゲン初見から骨吸収の状態 や 歯の根の形態 等
様々なこともわかります。
しかし、
これらの検査は、現在の歯周病の進行状態を知ることであり、
歯周病のリスク判定を行なったりするわけではありません。
歯周病の進行リスクを知ることで
様々な対応が考えられます。
歯周病が進行している方は、是非PCR検査を行なっていただければと思います。

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