新型コロナウイルス感染症から身を守る方法：歯科医療からの提案
２０２０年 ５月１１日（月曜日）です。
このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
当院は緊急事態宣言直後から５月６日まで一般診療を中断し、
急患対応のみとさせていただいておりました。
その間に感染防止対策を構築してきました。
当院における新型コロナウイルス感染症予防対策:大船駅北口歯科
現在は、メインテナンス間隔を少し先にさせていただいておられる方も多くいらっしゃいますが、通常に近い診療となっています。
ただし、待合室での「３密」を避けるために、
予約人数の制限をさせていただいております。
またインターネットのオンライン予約ですが、
暫くの間は制限をしておりますので、予約が取りにくくなっております。
ご予約の際にはお手数ですが、電話（045-891-3334）でお願い致します。
それでは本日の話です。
新型コロナウイルス感染症から身を守る方法：歯科医療からの提案
現段階で新型コロナウイルス感染症の感染経路は、
「飛沫 感染 」と
「接触 感染」が原因とされています。
厚生労働省 「新型コロナウイルス感染症を防ぐには」ホームページ
そのため、３密（ 密閉 / 密集 / 密接 ）は避けて下さいということになっています。
これはインフルエンザウイルスとの対応と同じですよね。
マスクをしていない人は、今ほとんどいないと思います。
一時期マスク不足も騒がれいましたが、現在は供給も整ってきており、
マスクを探すために朝からドラックストアに並ぶような光景もみられなくなってきました。
ただし、マスクを過信してはいけないです。
マスクは、ご自身の飛沫（くしゃみ、咳、つば など）を人にうつさないといった点では非常に有効ですが、
通常にマスクを行っただけでは、隙間が多くでてしまうため、
その隙間からエアロゾルが入り込む可能性があります。
＊エアロゾルとは、気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体のこと
そのため、我々医療従事者は、N９５等の高性能マスクを使用しています。
当院でも診療に関わるスタッフは、全てN９５やKN９５、FFP２といった高機能マスクを必ず使用しています。
診療に関わる我々が感染してしまっては、医療崩壊が起こってしまいます。
また患者様を診察する際によくみられるのが、
マスクの外し方です。
歯科診療ですから当然マスクを外さないと治療はできません。
患者様がマスクを外すのをみているとマスクの表面（外に面している部分）を触れて外したり、触れてる方がいらっしゃいます。
場合によっては、マスクの表面（外面）には、どこかで飛沫（くしゃみ、咳、つば など）が付着している可能性があるわけです。
この部分を触れてしまっては、いけません。
もちろんマスクを外した後に手を洗うえば良いのですが、
そのまま 口 や 鼻 を触ってしまうと良くありません。
また外したマスクを カバンに入れたり、ポケットに入れたりする方もいらっしゃいます。
これも同様に良くありませんよね。
一度外したマスクは、本来捨てることが必要です。
しかし、外すたびに新しいマスクをするだけの量をお持ちの方は少ないとおおいますので、
マスクを外した後で一番良いのは、
捨てられるペーパー等に包むことが良いでしょう。
キッチンペーパーはある程度の大きさもありますので便利かと思います。
使い終わったペーパーは、ビニール袋等に入れてご自宅で処分されて下さい。
当院では、患者様が外したマスクを置く専用の用紙を用意しております。
もちろん使用した後は、衛生感染物として破棄致します。
このような経緯になったのは、
治療を開始する場合に、マスクを診察台にそのまま置かれる方がいらっしゃったためです。
現在患者様が座られる診察台や周囲は、患者様の診療が終わる度に次亜塩素酸とエタノールで隅々まで徹底して清掃をしておりますが、
感染経路は徹底して少なくすることが重要ですので、
マスクを置くペーパー用紙を作成いたしました。
皆さんも日常の生活の中で
マスクを外す際には、十分な注意が必要です。
もちろん使い捨てマスクを使い回すことは避けるべきです。
人によっては、マスクをエタノールで消毒されている方もいらっしゃるようですが、これはダメです。
N９５の高性能マスクを消毒した研究によると
エタノールを使用した消毒は、マスクの劣化が著しいと報告されています。
マスクに水分が触れることは劣化を早めますので避けるべきです。
現在N９５等の高性能マスクの劣化を最小限にするための再利用方法として、
以下の方法が提案されています。
１． マスクをジプロックに入れる
２． ７０度のお湯で３０分程度加熱する
ここで７０度というのがポイントです。
８０度以上になってしまうとマスクの機能は劣化してしまいます。
そのため、温度調整ができるポットがあります。
７０度に設定して、ジプロックに入れたマスクを３０分程度煮沸して下さい。
こうした研究では、５回の消毒まで可能とのことです。
来週もコロナ関連情報をアップします。
来週のテーマは、
「新型コロナウイルス感染症がまだ終息していないこの時期に歯科診療はどうしたら良いのか？」
という話をしたいと思います。
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