洗口剤による うがい は歯周病に効果があるのか?

2020年 7月20日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く):第6回目
洗口剤による うがい は歯周病に効果があるのか?』
になります。
さてこのシリーズも6回目になりました。
はじめに新型コロナウイルス感染症関連の話をしたいと思います。
当院では、
歯科医師、
歯科衛生士、
受付、
歯科助手、
歯科技工士
の医療従事者全てが
感染防護着で診療に携わっています。
以下のような格好です。


こうした格好ですから
暑いです。
このブログでも何度か説明いたしましたが、
窓も全開ですから
クーラーもあまり効きません。
それでもガウンを着て診療しています。
このガウンはどれだけ効果があるのでしょうか?
またどのような意味があるのでしょうか?
防護着(ガウン)を着て、
防護キャップをする最大の目的は、
その下にある白衣や制服が汚染しないようにするためです。
このガウン や キャップは、
診療室だけで使用します。
絶対に、診療室以外にはこの格好では入りません。
トイレも同様です。
トイレに行きたい時にも
必ず全て脱ぎます。
こうしたことは、
感染領域と清潔領域をきちんと区別することが最大の目的です。
例えば、
診療室で虫歯を削るとします。
もちろん、
換気もしていますし、
治療者の後ろからは、
必ず送風機を使用して、
術者自身に飛沫が飛びにくいようにしています。
状況によって口腔外バキュームも使用します。
しかし、それでも飛沫は飛び散ります。
こうした飛沫が服についた場合、
その格好で控え室やトイレに入ってしまうと
汚染を持ち込んでしまう可能性があります。
そのため、
控え室に感染原因を持ち込まないようにすることが非常に大切です。
もちろんフェイスガードも重要です。
マスクも高機能マスクであるN95は必須です。
例えば、
通常の白衣で診療し、
その格好のまま控え室に入ると控え室に持ち込んでしまいます。
その格好で食事をしたりすることは良いことではありません。
髪の毛もそうです。
控え室に入るたびに
洗髪することはできません。
当然です。
そのため、診療室ではサージカルキャップをして、
控え室等他の部屋に入る時には
脱ぎます。
もちろん
全ての行動の後には手指を洗い、アルコール消毒を行います。
もし、髪の毛に汚染物が付着していた場合、
控え室で昼食を取る際に
無意識で髪の毛に触れることもあるかもしれません。
しらないうちに手を口元に触れる可能性もあります。
ご存知のように
新型コロナウイルス感染症は、
口からの感染を防止することが非常に大切です。
我々医療従事者が感染してしまうことは、
他にうつすことになってしまいますので、
この点は十分注意が必要です。
きちんとした感染防止のための格好をしていることも
医療機関を受診する際の目安となるでしょう。
もちろん靴もそうです。
控え室には、
通勤時の靴も持ち込むことはできません。
感染防止のマットの上で脱ぎ、
控え室専用の個人個人のスリッパに履き替えます。
診療室で履く、シューズも同様です。
絶対に食事をしたり、着替える場所である控え室には
そのままで入ることはできません。

青いマットの上で
部屋の外で使用した靴を脱ぎ、
左手にあるシューズボックスに入れます。
控え室内は、右手にあるスリッパに履き替えます。
話は長くなりましたが、
こうした感染領域との区別は大切です。
これでも100%ウイルスを控え室に入れないことはできません。
しかし、可能な限りの対策はした方がいいです。
こうしたことは皆さんも
普段の生活でも実施された方がよいでしょう。
例えば、
ご自宅に入る前に
玄関前で服をはたき、
粘着テープ等で服をコロコロする。
服を着たままリビングや食事をする場所には行かずに
衣服を脱ぐ場所を決めておくことも大切です。
100%は無理です。
玄関で下着以外の衣服を全て脱ぎ、
それを室内に入れないようにすることは現実的ではありません。
しかし、できることをすることで
感染を室内に持ち込まないようにする努力は必要です。
また帰宅したら
手洗い、うがい、舌の清掃はもちろんのこと、
シャワーを浴びることも必要です。
顔や髪に飛沫が付着した状態で
食事をすることは良いことではありません。
でもこうしたことは
外食では難しいですよね。
せめて手を洗ったり、消毒したり、
テーブルを拭いたり、消毒したり
するぐらいしかできません。
時々飲食店でご自身が使用したマスクを
テーブルの上に置いている人もいらっしゃいます。
ウイルスは当然目で見えませんから
どこにいるかはわかりません。
来院される患者様に安心していただけるように
日々感染対策に取り組んでいます。
さて前置きがあまりにも長くなりました。
本題です。
洗口剤でのうがいは、
歯周病に効果があるのか?
ということです。
マウスウォッシュを使用されている方も多いかと思いますが
効果はあるのでしょうか?
うがいをすることで
食べかすをある程度取ることは可能です。
しかし、歯面に付着しているプラークという
細菌の塊を取ることは不可能です。
歯の表面には、ネバネバした汚れの塊が付着しています。
専門的には、バイオフィルムと言います。
それでは、殺菌成分が含まれれているマウスウォッシュを使用すれば
こうしたバイオフィルムは取れるのでしょうか?
答えは、
取れません。
またバイオフィルムの中にいる細菌を殺菌することも不可能です。
殺菌作用のあるマウスウォッシュの効果は、
唾液等に浮遊している細菌だけです。
そのため、
マウスウォッシュを使用したからといって
歯磨きの代わりになることはありません。
バイオフィルムを取り除く方法は一つだけです。
それは歯磨きです。
徹底した歯磨きを行わないとバイオフィルムは取れません。
特に歯と歯の間(隙間)は、
デンタルフロス(糸ようじ)を使用しないと
歯ブラシだけでは取れません。
もし、口腔内から徹底的に細菌を減らすとなると
歯磨きとフロスの使用で
20分くらいはかかります。
そのため、毎食これだけの時間をかけることは難しいと思いますので、
1日1回でいいので
時間をかけて歯磨きとデンタルフロスを使用することをお勧めします。
マウスウォッシュ等の洗口剤は、
あくまで補助的なものです。
過信はよくありません。
私は使用していません。
でもマウスウォッシュが意味ないいと言っているわけではありません。
当医院でも現在は、
治療開始前にエタノール入りのマウスウォッシュで洗口をお願いしております。
マウスウォッシュも効果はありますが、
けして歯磨きやフロスの代わりにはならないということです。
また来週もコロナ関連と歯周病について解説します。
お楽しみにして下さい。

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