グラグラした歯は治るのか?
2020年 9月 7日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、
『こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く)
:第10回 グラグラした歯は治るのか? 』になります。
このブログでは良く解説していますが、
歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
歯周病細菌は、誰の口腔内にも存在しますが、
その細菌の種類 や 数 には大きな違いがあります。
悪性度の高い歯周病細菌が多量に存在すると
歯周病は非常に進行します。
歯周病が進行すると
歯を支えている骨が吸収します。
以下の図は、このブログでよく使用する
歯周病による骨吸収です。
骨吸収が進行すると
歯がグラグラしてきます。
それでは、
この歯のグラグラは治るのでしょうか?
始めに回答からすると
グラグラが改善する場合もありますが、
まったく改善しない場合もあります。
歯周病治療を行なうと
歯周ポケットという数値は改善してきます。
歯周ポケットとは、
歯と歯肉の隙間にある深さのことです。
プローブという細い器具を
歯と歯肉の隙間に入れて、
その溝の深さを計測します。
1歯に対して歯の周囲を6箇所計測します。
正常値は、1〜3ミリ程度です。
4〜5ミリぐらいになると歯周病が進行していると言えます。
歯周ポケットが7ミリ以上になると
重度歯周病と言えます。
どうしても治せない歯周病も存在します。
この場合には抜歯となりますが、
治せる状態であれば、歯周病治療を行なうことで、
歯周ポケットは改善してきます。
歯周ポケットが10ミリもある進行した重度歯周病でも
適切な治療を行なうことで、
歯周ポケットが3ミリ程度に改善することもあります。
それでは、
歯周ポケットが改善した場合には、
吸収した骨ももとの状態に戻り、
グラグラも治るのでしょうか?
歯周病治療によって
骨吸収が改善することもありますが、
基本的に歯周病治療で骨が回復することは少ないです。
そのため、
グラグラした歯が治ることは基本的にありません。
しかし、
グラグラの原因が骨吸収だけでない場合には、
グラグラの原因を取り除くことで、
歯が動かなくなることもあります。
歯がグラグラしていることは良いことではありません。
こうした場合には、
グラグラを固定によって治すことがあります。
一般的には、
歯に被せ物を行い、
グラグラしている歯と
グラグラしていない歯を
連結した被せ物で固定します。
様々な方法がありますが、
固定が一般的に行われます。
それでは、
グラグラしていることは絶対にダメなのでしょうか?
そうではありません。
グラグラしていたとしても
噛むことに問題を生じていなかったり、
歯周病の進行を助長させない状態であったり、
等問題が起こっていない場合には、
固定せずにそのまま経過をみていくこともあります。
歯周病の進行には
比較的長い期間がかかることが多く、
歯周病が進行してから
5年、
10年と経過してから
グラグラを実感される場合もあります。
しかし、
こうした時には歯周病がかなり進行しており、
手遅れになることが多いです。
グラグラしたら相当悪いとお考え下さい。
本来は、このような状態にならないように
定期的に歯周病検査を行なうことが大切です。
歯周病がご心配であれば、
お近くの歯周病専門医を受診されて下さい。
歯周病専門医の調べ方ですが、
日本歯周病学会のホームページに記載してあります。
以下から検索できます。
日本歯周病学会 歯周病認定医と専門医名簿一覧
ちなみに
認定医 と 専門医
の違いですが、
受験の難易度がかなり違います。
歯周病学会認定医より
歯周病学会専門医の方がはるかに取得するのが難しいです。
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