こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く) :第15回 歯周病は治るのか?

2020年10月12日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、
『こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く) :第15回 歯周病は治るのか?』になります。
本日も前回の続きです。
歯周病治療がうまくいかないことがあります。
実際に私が歯周病治療を行った患者様の中でも
治療がうまく進まずに
治らないもしくは悪化してしまうことがあります。
本日はそうした
「歯周病が治らない原因」
について解説します。
まず歯周病治療がうまく進まずに治らない原因の代表的なこととして
口腔清掃が十分にできていない場合です。
歯磨きを適切にすることは難しいです。
歯科医院での歯磨き指導がなくても
毎日(毎食)適切に丁寧に歯磨きをされている方もいらっしゃいますが、
なかなかうまく歯磨きができない方がいらっしゃいます。
また患者様ご自身が歯磨きが十分にできているとお考えの場合でも
実際に口腔内を拝見すると不十分なことがあります。
この歯磨きですが、歯周病にとっては非常に大切です。
毎日(毎食)の歯磨きが十分にできない方は、歯周病は治らない可能性が高いとお考え下さい。

しかし、頑張って歯磨きをしていただき、
歯石を取り除き、
維持できれば、口腔内の炎症も改善し、
良い状態となります。
以下は上記の写真の患者様の治療後です。

また、
歯周病が治らない他の要因として、
治療が中断してしまう方がいらっしゃします。
特に重度歯周病の場合、
治療回数が多くなることがあります。
そうなると
通院回数が多くなるということですから
通えなくなる(通院できなくなる)方もいらっしゃいます。
長期間通院されることは大変なことと思います。
特にお仕事がお忙しい方にとっては、
通院時間を確保すること自体が大変であると思います。
どうしても歯周病治療の通院が難しい方の場合には、
短期間の歯周病治療という特殊な対応もあります。
短期間で歯周病細菌を除菌:FMD治療
治療を継続されるのはなかなか大変なことと思います。
しかし、治療が中断されるということは、
歯周病がどんどんと悪化してしまうということです。
歯周病が悪化してしまうと
さらに治療は大変になってしまいます。
歯周病で抜歯となった方の多くは、
「もっと早く治療していれば良かった」
「歯周病専門医の診察をもっと早く受ければ良かった」
と後悔される方が多いです。
歯周病専門医であっても
全ての歯周病を治すことはできません。

早めの対応と早めの検査が大切です。

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