歯周病は生活習慣病:治療後もメインテナンスが非常に重要!

2021年 7月26日(月曜日)です。
歯周病は、糖尿病 や 高血圧 と同じような生活習慣病です。
歯周病治療を行うことで
ほとんどの方は、歯周ポケットは浅くなりなってきます。
(難治性の歯周病もあります)
しかし、
これで歯周病が完治したわけではありません。
歯周病は再発率が非常に高い疾患 なのです。
そこで
少し歯周病について解説します。
歯周病は、細菌感染症 です。
口腔内には、
数百種類の菌が存在しています。
現時点で歯周病に最も影響が大きい細菌は
以下の5菌種であることが分かっています。
P.g.菌
( Prophyromonas gingivalis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌
T.f.菌
( Tannerella forsythensis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
T.d.菌
( Treponema denticola )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
P.i.菌
( Prevotwlla intermedia )
思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌
A.a.菌
( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌
それでは
歯周病治療を行うと
これらの歯周病細菌は完全に消滅させることができるのでしょうか?
答えは、
「 No 」です。
歯周病治療を徹底して行うことで
歯周病細菌の数は、劇的に減少します。
しかし、
歯周病の数が「0(ゼロ)」になることはありません。
これらの歯周病細菌は、
時間の経過とともに増加傾向があります。
そのため、
歯周病治療後も
徹底した患者様ご自身の歯磨きによる管理と
歯科医院での管理(メインテナンス)がとても重要になってきます。
歯周病細菌は、
深い歯周ポケットの内部で繁殖していきます。
もともと
歯周ポケットが深い方の場合、
一度歯周病治療を行なっても
ポケットが深くなっていくことがあります。
歯周ポケットが深くなればなるほど
歯周病細菌が増えていきます。
そのため、
定期的に歯周ポケット内部を定期的に清掃していくことが
とても重要になってきます。
歯周病のリスクが低い人は
定期管理(メインテナンス)の間隔は
ある程度あいていても問題はないことが多いです。
しかし、
もともと歯周病が進行している方の中には、
非常に悪性度の高い歯周病細菌を持っている方がいらっしゃいます。
このような方の場合、
再発率は非常に高いです。
そのため、
全ての歯周病の方にとってメンンテナンス間隔は、
同じことではないのも事実です。
悪性度の高い歯周病細菌を多く持っている方では、
一度歯周病細菌が減少しても
その再発率は高いのです。
そのため、
歯周病治療後も
徹底した管理が重要になってくるのです。
来週も
歯周病情報をアップします。
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