歯科治療における被曝の話し
3/21(月)の歯周病ブログです。
久しぶりのブログになります。
東北地方太平洋沖地震 および 長野県北部を震源とする地震により被害を受けられた方に 心よりお見舞い申し上げます。
また 現在も被災地で大変な思いをされている多くの方が 早く安心して生活できるようにお祈り致します。
震源地より離れている私もできることを行いたいと思います。
今回の地震による計画停電(当医院は第5グループです)では、多くの患者様に予約の変更をしていただき、大変ご迷惑をおかけしております。
今後 計画停電時間帯の患者様に関しては 可能なかぎり早めに
予約変更お願いのご連絡をさせていただきます。
また、キャンセルで
次回の予約が取りづらい方、
痛み等がある方、
その他 緊急方のために、
診療時間外、休診日 診療も行うことにしました。
ご希望がございましたら
メール:info@sugiyama-d.sakura.ne.jp もしくは
電話(045-891-3334)
でご連絡下さい。
計画停電により患者様にはご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、
ご理解をいただきたいと思います。
本日の歯周病ブログのテーマは「歯科治療における被曝」です。
現在 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発のニュースが大きく報道されていますが、本来さほど問題とならないことでも 風評被害により 過剰な反応をしている方もいらっしゃいますし、情報不足のため不安をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
私自身は放射線専門医(もちろん原発関係の仕事でもありません)ではありませんので、詳細に知っているわけではありませんが、
歯科治療と放射線量について簡単に解説したいと思います。
(大学の講義で習った程度の知識ですが…)
テレビでは、放射線による影響を表す単位として
ミリ シーベルト や
マイクロ シーベルト
という表現があります。
よく報道されていることとして、
「100ミリ シーベルトを超えると人体に影響がある」
ということです。
また、3/19の会見で枝野官房長官が
「福島県で採取された原乳 と 茨城県で採取されたホウレンソウ から微量の放射線量が検出された」
「しかし、これらは すぐに人体に影響があるレベルではない!」
と報道されました。
また、
「今回の検出と同量の放射性物質のホウレンソウ と 牛乳 を1年間とった場合の被ばく線量に関し、
牛乳がCTスキャン1回分、
ホウレンソウが5分の1程度」
と報道されました。
このような話しを聞くと
「CT撮影はそんなに被ばくするの?」
「病院で撮影するレントゲンは大丈夫なの?」
と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
歯科医院(撮影器材が違うので病院ではなく、歯科医院とさせて下さい)で行うレントゲン撮影による人体への影響は非常に微量であることは確かです。
ご心配されることはありません。
しかし、医療という行為は 本来100%安全なことではないことを前提として考えられています。
例えば100%安全な薬というのは難しいことです。
抗生剤を例にとって考えてみましょう。
私達が大学の講義で習う抗生剤の話しとして、
必ず副作用ということを勉強します。
抗生剤の副作用は人体のさまざまな部位であらわれます。
また、アレルギー反応を起こすこともあります。
現在持病を抱えている場合、抗生剤の種類が限定されることもありますし、現在服用されている他の薬との相互作用もあります。
歯科医院でよくある 抜歯後 や 腫れた時 に服用する抗生剤で問題が起こったという例もあります。
だからといって抗生剤はダメということではありません。
医療行為の原則として、
「不利益より利益の方が高いと判断した場合に行う!」
ということがあります。
つまり、抗生剤は栄養剤ではないので、服用して人体に良い栄養素ではないが、服用しないと感染を起こしたり、増悪されると判断した場合に使用します。
「抗生剤を服用しないとさらに病状が悪化し、人体に影響を及ぼす可能性が高いため、抗生剤を服用する」
これが、抗生剤を使用する理由です。
レントゲンもそうです。
どのような小さなレントゲンでも放射線による影響はあります。
もちろん微量ですが…
しかし、レントゲン撮影を行わないと診断できない病気があるのも事実です。
虫歯であっても 肉眼で分かる範囲は限られてきます。
この虫歯は神経まで近いのか?
虫歯の大きさは?
見た目では分からないが、本当に虫歯なのか?
等 肉眼では分からないことがレントゲン撮影を行うことにより
より分かりやすくなることがあります。
虫歯かどうか正確に分からない状態でいきなり歯を削った場合で
結果的に虫歯ではなかった場合には、当然不利益となります。
これをレントゲン撮影を行うことにより さらに正確な判断が可能となるのです。
利益のが高いということです。
先程も説明しましたように「不利益より利益の方が高いと判断した場合に行う!」
これが基本です。
以下は医療で行うレントゲン撮影において部位別に受ける放射線量です。
(デジタル撮影か そうでないのか 等 使用する器材等により多少の違いがあります。参考程度と思って下さい)
撮影部位 1回当たりの有効線量
(ミリ シーベルト)
頭部 0.10
胸部 0.07
胃 3.3
腰椎 1.4
膀胱 2.5
股関節 0.34
集団検診:胸部 0.05
集団検診:胃 0.06
歯科:デンタル
(虫歯撮影) 0.0229
歯科:パントモ
(顎全体撮影) 0.043
これを見ても歯科治療で使用するレントゲンの影響はいかに少ないかが分かると思います。
次回の歯周病ブログではさらに詳しく歯科治療とレントゲンによる影響について解説します。
次回のブログは3/28(月)になります。
第5グループ(栄区笠間1丁目)計画停電予定
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