PMTC プロによる歯のクリーニング

2015年 3月30日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日は、朝から今まで人間ドックだったので
ようやく仕事の開始です。

毎年人間ドックは行なっています。
検診する内容も年々増やしています。

年齢が高くなるにつれ、さまざまな病気にかかる確立は高くなるわけですから…

前回の歯周病ブログでは、
「メインテナンスはなぜ必要か?」
という話をしました。

一度歯周病になった方は、再発率が高いもでのです。

そのため、治療終了後も定期的に管理することが必要です。

前回のブログでも定期管理の期間についても説明致しましたが、

どれくらいの間隔でメインてを受けた方が良いのかは、
もともとあった歯周病の進行程度、
口腔清掃状態、
全身的な問題(糖尿病 等の疾患の有無)、
噛み合わせの問題

さまざまなことで決定されます。

特に口腔清掃管理が十分できない方は、
できるかぎり短期的に歯科医院を受診し、
歯周病が悪化していないか?
歯周ポケットに問題はないか?
汚れ(歯石)の付着状態はどうか?
等を管理していくことが重要です。

もちろん歯周病でない方も
定期管理は重要です。

先にも書きましたように
メインテナンスの適切な間隔には個人差がありますので、
担当医と十分ご相談の上、
お決めになることが必要です。

一般的な定期管理(メインテナンス)の間隔は、
一度歯周病にかかった方は、治療終了後に
3ヶ月程度です。

もちろん もっと短くても良いかもしれません。

しかし、もし1ヶ月に回だとすると
現実的に1年に12回、
それを一生続けると思うと
なかなか大変なことが想像されます。

私個人の考えとしては、
得意的な歯周病細菌が感染している
侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)
といわれる重度歯周病の場合には、
再発率が高いので、
できるかぎり短い間隔で定期管理(メンテナンス)受けられた方が良いでしょう。

また、糖尿病等の全身疾患を伴う、
重度歯周病も短い間隔での定期管理(メンテナンス)受けられた方が良いでしょう。

噛み合わせの負担が強い方も同様です。

しかし、単に歯磨きが不十分という理由だけで、
定期管理(メンテナンス)の間隔を短くしてしまうと
問題が起こると考えています。

歯磨きが不十分であるということは、
毎日(毎食後)の歯磨きが十分できていないということです。

毎日磨けないから
歯科医院で毎月清掃する

という考え方を持っていると
毎月歯科医院で歯石除去を行なっているから大丈夫
という考え方になってしまう方が
多くいらっしゃるのです。

このような方の中には、
1ヶ月に1回定期管理に来院された時に、
非常に多くの歯石がついていることがあります。

しかし、患者様は、
歯科医院で歯石を取れば大丈夫
と考えているのです。

これは明らかに間違いです。
もし、1ヶ月に1回歯石を取ったとしても
その日以外の日では、
口腔清掃管理ができていないわけですから
1ヶ月間も汚れが着いたままとなってしまいます。

そうなると
その1ヶ月間にも
歯周病は進行してしまいます。

定期的に歯科医院で歯石を取れば大丈夫と考えている方は、
明らかに間違いです。

1ヶ月に1回歯石を取ったとしても
他の日に適切に口腔清掃(歯磨き)ができていない場合には、
メインテナンス時を除き、
ずっと歯石が口腔内に存在するわけですから
良いことではありません。

当然歯周病は悪化(再発)します。

もちろん患者様個人個人により
さまざまな条件が違いますので、
1ヶ月に1回の定期管理(メインテナンス)が良い場合もあります。

ただ、
短い間隔で定期管理を行なっていれば、
歯周病は再発(進行)しない
という考え方は明らかに間違っているということです。

しかし、半年を超えてしまうと
もし、その間に歯周病が再発した場合には、
病状が進行してしまう可能性がありますので、
ある程度の期間以上は、間を開けない方が良いです。

前置きが長くなりましたが、
今日のテーマは、『PMTC プロによる歯のクリーニング』になります。

PMTCとは、
Professional Mechanical Tooth  Cleaning』の略で、
歯科医師 や 歯科衛生士のように特別に訓練を受けた専門家が
器具 や ペースト(フッ素入り歯面清掃剤)を用いて
歯面 および歯周ポケット内部に存在している
『バイオフィルム』を機械的に除去することを言います。

メインテナンスにおけるP.M.T.Cは非常に大切なことであり、
このP.M.T.Cが
治療後の歯周病の状態を維持できるかどうかを
左右すると言っても過言ではありません。

それでは
『バイオフィルム』ってなんのことでしょうか?

バイオフィルムとは、
『細菌などが集まってできた
ヌルヌル、ネバネバした塊』のことです。

そう言ってもピンとこないと思いますので、
私達が生活する上で存在する『バイオフィルム』の話しをします。

台所 や 風呂場の清掃を少ししないでいるとそこは、
” ヌルヌル ” としてきます。

その ” ヌルヌル ” を除去しようと思っても、
塩素系の薬剤等を使用しない限り、
ブラシのみではなかなか取除くことは困難であると思います。

この除去しづらい
” ヌルヌル “が
『バイオフィルム』です。

歯の表面 や 歯周ポケット内部にも同様の『バイオフィルム』が形成されます。

『バイオフィルム』の内部には
複数の『細菌』が生息しています。

『バイオフィルム』という家の中で
複数の『細菌』が共同生活をしていると思って下さい。

問題なのは『バイオフィルム』は
薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るために
バリアとして働いていることです。

かなりの高濃度の薬剤でもない限り、内部の細菌を殺すことは困難です。

ではどうしたら『バイオフィルム』内部の細菌を除去できるのでしょうか?

答えは簡単です。

歯ブラシ や フロス 等で機械的にこすり、
除去することです。

しかし、歯ブラシだけでは完全に『バイオフィルム』を除去することはできないと言われています。

特に歯周ポケットの内部には
歯ブラシは届きませんので
『バイオフィルム』の内部の細菌を除去することはできません。

歯周病を治すには
単に消毒だけ行ったり、
その部分に薬を入れるだけではなく、
『バイオフィルム』を専門的に除去していく必要性があります。

当院では、メインテナンスの際には、
歯科医師、
歯科衛生士
がPMTCを行ないます。

当院には、4名の歯科衛生士が在籍しており、
その内2名は、
日本歯周病学会が認定した
歯周病学会認定歯科衛生士です。

この資格を持っている歯科衛生士の数は非常に少なく、
歯周病治療のスペシャリストと言えます。

トレーニングされた『歯周病学会認定 歯科衛生士』は
こうした『バイオフィルム』を的確に取り除くことができます。

次回のブログではこうした
バイオフィルムの除去方法について具体的に解説します。

お知らせ

現在オールセラミックのサイトを作成中です。

そのサイトに掲載させていただく症例を募集しています。
オールセラミック ジルコニアオールセラミック モニター募集

オールセラミック や ジルコニアオールセラミックは、非常に審美性の高い 治療です。

以下のような方に適しています。

1.歯の色を白くしたい方!
・オールセラミックの色は、見本の中から ご希望の色を選択していただけます

2.歯の形をきれいにしたい方!
・歯並びが悪いが矯正治療は行ないたくない

・歯が前に出ている

・歯と歯の間に隙間がある

ただし、多少の歯並びが悪い程度であれば
オールセラミックで審美的に改善可能ですが、
歯並びに大きく問題がある場合には、
オールセラミックのみで対応することは難しいです。
対応可能かどうかは、口腔内をみてから診断致します。

3.現在被せ物を行なっているが、審美的に問題を感じている方!
・歯肉が退縮して被せ物と歯肉との境目が黒く見える
従来のセラミックは、セラミック内面は金属製なので、
場合により金属部分が見えることがある。
オールセラミックは一切金属を使用していない。

・以前被せ物を行なったが、変色した
保険の差し歯は、プラスチック製なので必ず変色します。
オールセラミックは変色しない。

・被せ物の色が悪い、白くしたい
保険の差し歯は内部は金属製ででてきるので、
色の透過性が悪く、暗い色になる。

・被せ物の形が悪い
歯の長さ、形態に問題を感じられている場合には改善させることも可能
どのような状態に改善できるかは、噛み合わせ や 歯並び 等により決まります。

・被せ物が前に出ている(出っ歯)
歯が出ている状態を気にされる方は多くいらっしゃいます。
噛み合わせ 等によってもどこまで改善できるかが違います。

オールセラミックモニター治療費

オールセラミック  1歯 43.200円(消費税込)

ジルコニアオールセラミック  1歯 86.400円(消費税込)

まずこの治療費で行なえる歯科医院はないと思いますので、
ご希望の方は、この募集中の機会に是非ご利用下さい。

症例が集まり次第オールセラミックモニターは終了します。

募集症例
上顎前歯部

ご希望の方は、
電話(045-891-3334)
もしくは、インターネットオンライン予約(ネットでは担当医の指定はできません)
をご利用下さい。

初診時は、口腔内診査と今後の治療についての説明となります。
2回目には、治療計画書をお渡しし、治療方法、治療期間、治療費 棟をご説明致します。
その後、ご希望により治療開始となります。

このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。

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