オールセラミック治療の利点 と 金属治療の欠点:その2
2019年 3月13日(水曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 オールセラミック/ジルコニア/金属アレルギー専門サイト」です。
今日のテーマは、『オールセラミック治療の利点 と 金属治療の欠点:その2』になります。
前回の続きです。
金属製の詰め物の脱落過程の一つを図説します。(一つの例です)
図1は歯の基本的な構造です。
図2は虫歯になった状態です。
むし歯になっている部分を削りとることで、感染をこれ以上進まないようにします。
以下の図3は、虫歯を取り除き、詰め物を装着するための穴を削った状態です。
穴に金属製の詰め物を行うため、
便宜上 下図のような四角い形に削ることが必要になるのです。
従来の金属製の詰め物の治療は、
前回のブログでも解説しましたように
セメントという材料を歯と金属の隙間に介在させて外れないようにしています。
しかし、セメントは接着力がないので、
詰め物が外れないようにするためには 歯を「はめ込み型」に削る必要がありました。
図4は、型を取り、後日 削った穴に
金属の詰め物を装着している状態です。
図5は、金属製の詰め物をセメントでつけたところです。
(合着:従来の治療方法)
この治療法は、金属製の詰め物をセメントという泥のようなもので動かないように固めた状態です。
金属製の詰め物の周囲の赤色が歯と金属の隙間に詰めたセメントとお考え下さい。
金属と歯では構造、性質とにも大きく違うため、さまざまな問題が起こります。
その一つが「熱膨張係数の違い」です。
金属は熱膨張係数が大きいので、
飲食による温度差で膨張 収縮を繰り返します。(図7、図8)
また咬合力によっても歯や金属に変化が起こります。
図9:金属が 膨張 収縮を繰り返すことでセメントが崩壊し、
セメントが溶け出し、
隙間ができる。(セメントが砕けて、口腔内に流失する)
図10:隙間にばい菌(虫歯菌)が入り込む。
図11:詰め物の中ではばい菌が増え、虫歯になってしまう。金属製の詰め物の下では虫歯菌が増殖する。
図12:ついに 詰め物が取れてしまう。
こうしたことが詰め物が取れてしまう一つの原因と言えます。
次回はこうした問題を解決したオールセラミック治療について解説します。
治療費用
オールセラミック(e.max エンプレス 等)
1歯 54.000円(消費税込)
ジルコニアオールセラミック
1歯 75.600円(消費税込)〜
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