起床時口臭:生理的口臭の一つ
このブログは、口臭に悩む方のブログです。
口臭外来ブログは、暫くの間毎週月曜日アップ致します。
今日のテーマは、『起床時口臭:生理的口臭の一つ』になります。
前々回のブログでは病的口臭、
前回のブログでは生理的口臭
について解説しました。
本日は、生理的口臭の中でも誰にでも起こる
起床時口臭について解説します。
口臭の主な原因として、細菌の増殖があります。
細菌が増殖すると細菌の出す代謝産物により口臭が発生します。
悪臭成分の代表格とされる揮発性イオウ化合物(VSCs)が主な口臭の原因です。
揮発性イオウ化合物の中には、
硫化水素、
メチルメルカプタン、
ジメチルサルファイド
というガスがあります。
硫化水素は、腐ったタマゴの臭い!
メチルメルカプタンは、腐ったタマネギの臭い!
ジメチルサルファイドは、腐ったキャベツの臭い!
と表現されます。
口臭を抑制するためには、細菌から産生されるガスを抑えることが必要です。
細菌が少なければ、口臭は起こりにくいのです。
まず、一日のうちで最も口腔内細菌が多いのは、起床直後です。
朝起きてすぐの唾液の中に含まれる細菌数は、
1,000,000,000~100,000,000,000個/mlです。
数字の話をしても難しいだけなので、具体的な例で解説します。
朝起きてすぐの唾液の中に含まれる細菌の数は、
同じ量の糞便に含まれる量に匹敵します。
「うんち」と同じ数の細菌ですよ!
大変なことですよね。
また、歯垢(しこう:プラーク)中には、
10,000,000,000~100,000,000,000個/gですから
同じ量の糞便の10~100倍の菌が生息しています。
朝起きた状態は、お口の中は、非常に多くの細菌が生息しているのです。
細菌が多く存在するということは、
細菌の出す
硫化水素、
メチルメルカプタン、
ジメチルサルファイド
といった揮発性イオウ化合物が口腔内に充満しているのです。
それは朝起きて、口を開けたら臭いものです。
もちろん細菌の数には、個人差があります。
夜寝る前にどれだけ丁寧に歯磨きが行えたか?
にも影響はしてきますが、
朝起きた時には、どのような方でも細菌が増えているのも事実なのです。
それではなぜ起床時に細菌が増えるのでしょうか?
口腔内の細菌が最も多くなるのは、唾液の分泌が減少している時です。
唾液には、細菌を減少させるための抗菌物質が含まれています。
唾液を多く分泌させることが口臭撃退に大きく関係していることは、
今までのブログをご覧になった方はよくご理解していただけていると思います。
そのため、唾液の分泌が少なくなると細菌が増殖しますので口臭が起こります。
唾液の分泌が最も少ないのは、
就寝時です。
そのため、就寝前に口腔内を清潔にすることは、就寝時の細菌繁殖に大きく影響します。
これが起床時口臭なのです。
それでは逆に
口腔内(唾液中)の細菌が最も少なく、
非活動状態になって、
細菌学的に最もクリーンなのはいつでしょうか?
答えは、食後です。
食後の唾液を顕微鏡でみると細菌の活動は非常に少ないのです。
これは、食事を行なうことにより、唾液の分泌が大量に出てくるからです。
唾液の分泌大量 = 細菌の増殖を抑えることが可能 ということです。
これで、口臭の原因となる細菌の増殖についてだいぶわかってきたと思います。
ちなみに
食直後に歯磨き剤を使用しての過剰な歯磨きは、唾液の損失を起こします。
歯磨き後には、当然のことながらうがいを行いますよね。
このうがいにより唾液は洗い流されてしまいます。
次回も生理的口臭の各論になります。
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