口内炎
なぜ口内炎はできるのか?
口内炎は口腔粘膜のどこにでもできる再発性の高い炎症性の疾患です。
口内炎の原因
1.口の中の傷によって起こる場合
口の中にはさまざまなことで傷ができます。例えば、食事中に頬や唇を噛んでしまったり、食べ物自体の鋭い形により傷ができてしまったりします。
そうした傷から口内炎へとなることがあります。
2.歯磨き粉で起こる場合
ほとんどの歯磨き粉に含まれるラウリル硫酸ナトリウムというものが口内炎の原因になる可能性があることが報告されています。歯磨き粉の裏の記載を見て、成分として入っていないものを選択してみるのも良いでしょう。
3.ビタミンBや鉄分の不足で起こる場合
ビタミンBや鉄分などが不足すると口内炎ができやすくなります。
食事で補うことは大切ですが、サブリメントを使用するのも一つの方法です。
4.食べ物の刺激で起こる場合
食べ物の刺激で口内炎が起こる場合があります。簡単に言えば食物アレルギーということです。例えば魚介類、チーズ、そば、フルーツ等さまざまなものでアレルギーは起こります。良く口内炎ができる方は口内炎ができた前にどのような食物をとっていたかを記録しておくと良いでしょう。
口内炎の治療
通口内炎の治療は非常に難しいものです。下記の方法は全ての人にすぐ効果があらわれるということではありません。下記の方法と併用して上記に記載してある原因をなくすようにして下さい。
1.トリアムシノロンアセトニド含有薬品の使用
軟こう(ケナログ:写真1)や貼り薬(ワプロン:写真2)の使用
2.抗菌性のうがい薬の使用
グルコン酸クロルヘキシジン(コンクールF:写真3)やポピドンヨード(イソジンガーグル:写真4)の使用
3.食塩水でゆすぐ
コップ1杯のぬるま湯に対して、スプーン1杯の塩を混ぜて食塩水を作って下さい。約1分間、音を立ててゆすいで下さい。
4.歯を徹底して磨く
口腔内を清潔にすることは口内炎の予防には非常に大切なことです。
口内炎ができている部分と接する歯面が汚れていると、いつも口内炎に細菌が接していることになります。
この状態では薬を塗っても、うがい薬を使用しても効果はでません。
徹底してブラッシングをして下さい。
5.全身管理の徹底
ビタミンBや鉄分の摂取を十分行い、睡眠時間をきちんととり、ストレスのない生活をしましょう。