現在、口臭外来は休診中です。

BBチェッカー使用説明 (Brilliant Breath:輝く息)

測定ガス

  • 呼気臭気/呼気ガス(Exhaled Gas : EG)
  • 口腔内臭気/口腔内ガス(Oral Gas : OG)
  • 鼻臭臭気/鼻ガス(Nose Gas : NG)

検出ガス成分

BBチェッカー

資料中の全ての可燃性ガス成分(Combustible Gas、還元性ガス)を測定する「口臭ガス測定器」です。
すなわち悪臭成分の代表格とされるVSCs(揮発性イオウ化合物)との検出というよりも試料ガス中のトータルな微量ガス成分を検出するのが特徴です。
悪臭の代表とされるVSCはそれ自体の臭気閾値は、数ppbという極低濃度であるため、BBチェッカーでは判定はできません。 VSCはハリメーターで測定

測定値

口臭の発現で最悪と思われる有症者起床時の値を100(最高値)とし、口洗直後の値を1(最低値)とし、この間を100等分し口臭の程度を以下のように評価する。

0~10 全く臭いを感じない
10~30 においを感じない
30~50 ほとんど感じない 正常範囲
50以上 わずかに臭いを感じるようになる
60以上 何らかの臭いを感じる
80以上 比較的臭いを感じる
時には特有のにおいを感じる
100以上 強いにおいを感じる
症状のある方の寝起きのレベル

口臭の強さとBBチェッカーとの関連性

上記にあるようにBBチェッカーの測定値は、 BBチェッカー独自の定義による値です。
そのため、口臭の強さとBBチェッカーの値との関係は直接的ではありませんが、研究論文によりBBチェッカーの有効性が報告されています。

「B/Bチェッカーを用いた口臭測定の検討」
力丸哲也 他 日歯保存誌50(2):198~202,2007

BBチェッカーに関する資料

1. 口臭は感じられないのに呼気ガス(EG)値が高いのはなぜか?

健常者でも口腔内には200種類以上のVOC(揮発性有機化合物)が含まれています。
VOC以外にもアンモニア、アミン、VSC(揮発性イオウ化合物)等を含めるとさらに多く含まれます。

BBチェッカーは、資料中の全ての可燃性ガス成分を測定する器械です。
ただし、口腔内のガスの中には、無臭のものもあります。
その中で呼気中の水素の産生特性があります。
水素は腸内ガスとして特に食後に大量に産生されます。
中でも繊維性の食品を摂取すると水素の産生が増加します。
それが吸収されて血液に入り、肺から呼気の中に排出されることになります。
それが人によっては100ppmにもなることがあります。
ただし、水素は無臭のガスですから、BBチェッカーの値が高くても実際にはにおいを感じないのです。
腸が活発で代謝が正常な方にこのような結果がでることがあります。

2. BBチェッカーは、資料中の全ての可燃性ガス成分を測定する器械です

そのため、測定前の飲食等に含まれる成分に大きく影響を受けます。
以下の注意が必要です。

  • 喫煙者は、検査から1時間以上前から禁煙する
  • 検査前2時間は、ミネラルウオーター以外を口に含まない。
    飲食は当然ですが、ガムやフレーバーも禁止です。
  • 洗口液、オーラルケアー(口臭対策)用スプレー、歯磨き剤等も検査前1時間は避けて下さい。